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by ふっふ
 
今、ネットで見られる!日本のアニメ 戦前・戦中・戦後 ~戦前⑥~
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主に参考にしてる本
『日本アニメーション映画史』 日本のアニメ 戦前・戦中・戦後


今回は、「日本のディズニー」と謳われていた大石郁雄さんと、戦後の特撮作品へも影響している「J.O.スタヂオ」を中心として、戦前の作品をまとめました。
一部戦後の作品もありますが、そこら辺はあしからず…

動画が多くなってしまったので、重いかもしれないです。お気を付けてお開きください。



・大石郁雄
 大石は画塾に通っている際に友人と友人の所有しているカメラを使いアニメ作品の習作をいくつか制作。
習作の腕を変われ、1918年に森永製菓の「森永ミルクチョコレート」の宣伝アニメ『兎と亀』を制作し、会社を設立、宣伝アニメを作る。
1920年以降は市野正二(戦後東映動画に在籍)、前田一らとともに、サイレント映画の字幕や線画を担当しつつアニメ作品を制作したという。
芦田巌が入社、1931年には独立する。
(芦田は、戦後に手塚治虫がアニメーターとして働きたいとアニメ会社の試験を受けた際に「一度、出版界の味をしめてしまうと、報酬その他、割りがいいもんだから、ケタ違いに不利な動画などは、とても作る気になれないよ」と断った逸話も有名?
 芦田の下に「動画工房」の創始者である古沢日出夫、1936年,1937年には戦後「東映動画」で活躍する大工原章が19歳前後で入社)
1933年に設立された「P.C.L映画製作所」は大石らスタッフを引き抜く。
「P.C.L映画製作所」に「フクちゃん」で有名になる横山隆一が加わる。

1931年

『鼠の留守番』

『證城寺の狸囃子』
1933年

『動絵狐狸達引』(切り抜き方式)(市野正二、前田浩)


・J.O.スタヂオ トーキー漫画部

『?』
もともと「童映社」という1929 年、同志社大学の在学生・卒業生を中心とする若者が集まって結成された団体であり、活動目的は「子供たちにとにかく面白くて有益な映画を見せること25」であり、特にアニメーションの制作に力を入れていた。
当時学生であった中野考夫をリーダーとし、帝国キネマの技術部に所属していた田中喜次の二人を中心に影絵アニメ『煙突屋ペロー』などを制作。
解散するが、1933年「J.O.スタヂオ」に「漫画部」を設立してもらい再結集する。
実写映画の撮影や技術開発を行っていた円谷英二が1934年に誘いを受け入社。
同じく京都で制作をしていた政岡憲三と、トーキーの音声録音をJ.O.スタヂオが引き受け、J.O.スタジオのミニチュアセット制作や人形制作を政岡も行うなど提携を組む。
1935年の円谷も参加している『かぐや姫』では政岡がパペットアニメーションのシーンを制作している。
1933年、映画監督として有名になる18歳の市川崑も入社する。(市川崑以外絵画の訓練を受けた者はいなかったという。また、市川は1936年には実写映画の方へ転身する)

京都におけるアニメーション制作―J・O・スタジオ・トーキー漫画部の活動より―


1936年「J.O.スタヂオ」、大石の所属していた「P.C.L映画製作所」、「東宝映画配給」「写真化学研究所」の4社で合併し「東宝映画株式会社」が設立される。
制作は主に東京に移り、東宝の「線画室」(東宝技術部特殊技術課線画係)がアニメや特撮の制作現場となり、大石、市野、円谷が主要なスタッフとなる。
うしおそうじ(鷺巣富雄)が3人の教えを受け、うしおは戦後1960年にピープロダクションを設立し、顧問に政岡憲三を招いた。

『マグマ大使』
ピープロダクションは『マグマ大使』を円谷の『ウルトラマン』より2週間早く放映し、日本初の連続カラー特撮番組とするなどアニメや特撮作品を多く制作した。

・西倉喜代治
1931年

『茶目子の一日』

・片岡芳太郎
 1934年、村田安司の所属していた横浜シネマ商会に入社。
1948年

『お猿の三吉・防空戦』


(wikipediaを見ていたら、大石郁雄の義兄に宮下萬三という人物がいて、彼も漫画映画製作プロダクションの親方だったという。
 政岡のスタジオにいた宮下万三と同一人物であるだろうか。だとしたら、どちらかがどちらかの姉妹と結婚したということであるのかな、と思われる)
(芦田のもとに、1936年,1937年に「東映動画」で活躍する大工原章が19歳前後で入社する。
 東映動画で大工原と同時期に活躍した森やすじは戦後からのアニメ業界に入りとなる。)


玩具映画プロジェクト
by breakmag | 2014-02-10 22:50 | アニメ
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